「自然遊びの思い出は?」と聞かれてなにを思い浮かべますか。

私は川でウナギを捕まえたり、山をかけまわったり、海の洞窟で遊んだ思い出が浮かびます。

自然を相手にする遊びは常に不規則で、同じ場所でもいつも遊び方が変わり、家の中でゲームをするよりも刺激的で工夫をしながら遊んでいました。

私にも子どもがうまれ、自然遊びの楽しさを感じてもらいたいと思いましたが、遊ぶ環境が見つかりません。

そこで「子どもたちが自然とふれあう環境を自分たちで作ろう!」と思い、にっかの活動を始めました。

私の好きな本に「センス・オブ・ワンダー(レイチェル・カーソン作)」があります。

本の中で「子どもたちの世界は、いつも生き生きとして新鮮で美しく、驚きと感激にみちあふれている。」と述べられています。

子どもたちの、美しいものを美しいと感じる感覚や新しいものにふれたときの驚きを感じる感性があるからこそ、大人になっても鮮明に記憶されているのでしょう。

その「センス・オブ・ワンダー(自然に触れて深く感動する力)」を伸ばしてあげることで、子どもたちは何事に対しても好奇心をもって取り組み、生命ひとつひとつが大切だと感じることで優しい心を育むと考えています。

情報がたくさんある現代で本や映像でさまざまなことを知ることができます。しかし、自分の目で見て、耳で聞いて、肌で感じる体験は子どもたちにとって意義のあるものになると思います。

子どもたちと一緒に自然を探検してみましょう!

令和3年度に国立青少年教育振興機構が調査した「自然体験の豊かさと自己肯定感との関係」をグラフにしたものです。

自己肯定感とは「ありのままの自分を認められる感覚」であり、自己肯定感が高まると、自信がつき主体的に行動することができます。

また、自分を肯定し自分を大切にできる子は、周りの友達に対しても優しく接することができます。

おわりに

私たち大人が子どもたちにしてあげられることは、環境を整えてあげることだと思います。

子どもたちは自ら学び成長する力があると信じているので、美しい自然とふれあえる環境や新しいものにふれあえる環境を「自然探検くらぶ にっか」が提供できたらうれしいです。